初めて法律相談を利用される方へ
- 私は、弁護士として、軽微な事案から、重大な事案まで、様々な相談を受けてまいりました。それこそ、法律問題にもならない、単に“愚痴を聞いてあげるだけ”になってしまうような事案から、人生の一大事に至る事案まで、多種多様なものとなります。
さて、このような活動を通し、どの相談者にも共通してお伝えしたいことがございました。そこで、特に初めて法律相談を利用しようかと迷っていらっしゃる方に、予め２点ほどお伝えしておければと考えております。
（1）法律相談をすることに対してためらわないでください
法律相談について，ためらわないこと、まずは何でも相談してみることが大事かと思います。
相談者によっては、自分が抱えている悩み事が法律問題ではないのではないか、はたまた大ごとにしたくはないとの理由で、法律相談に二の足を踏まれる方がいらっしゃいます。
ところが、ご自身が抱えていらっしゃるご不安が、実は法律問題であり、法律を用いれば簡単に解決できたという事例は多くあります。
また、大ごとにはしたくないとのご意向があったとしても、法律相談を通してその見通しを知っていただくだけで、今後の新たな解決の目を見つけ、スッキリして帰って行かれるという方も多くいらっしゃいます。
実は、法律問題か否か、はたまた法律問題として取り扱うべきか否かは、難しい判断が必要なところと考えております。したがって、ひとりで抱えこまずに、まずは相談されること、これにより事案の見通しをもつこと、この二点が重要となります。
また、早めの法律相談を経ることにより、証拠の保全や収集が容易になります。これにより、相談者のご意向に沿った解決に結びつく可能性が高くなります。
これらの理由により、法律相談をするかどうかを悩むより、まずは相談を経て、今後どうするべきかを、お考えいただければと思います。（2）信頼できる弁護士を探してください
弁護士といっても、事件への考え方や処理の仕方が大きく異なってきます。それこそ、私の主観とはなりますが、“良い”弁護士もいらっしゃれば、“悪い”弁護士もいらっしゃいました。
だからこそ、ご自身の悩みごとをきっちりと話すことができる、信頼できる弁護士を見つけていただければと思います。何をもって信頼できるかは、依頼者によって異なるかとは思います。私がそうであるかもしれないし、違うかもしれません。
特に東京では、ひと昔まえにくらべても、弁護士にアクセスする手段は多くなりました。
ご自身が信頼できる、お任せしたいと思う弁護士を見つけられるよう、数か所法律相談を利用されることもお勧めする次第です。-
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